自動車博物館まほろばミュージアムの特徴
自動車博物館まほろばミュージアムは、2021年の11月にオープンした、奈良県初の自動車博物館です。
一般的な自動車博物館とは異なり、奈良トヨタグループのエンジニアの手によって復元、再生(レストア)された初代トヨペット・クラウンや初代セリカリフトバックなどの名車合計8台が展示されています。
車体のデザインや内装はきちんと継承しながらも、1度全ての部品を分解・洗浄を行い、老朽化した部分はパーツの交換や整備士の自作品と交換するなど、1台1台丁寧に仕上げられています。
もちろん、すべての車がナンバープレートを取得済みであるため公道を走ることもできるという徹底ぶりです。
他にも、特別仕様車も展示されているため、トヨタ車好きにはたまらない空間となっています。
自動車博物館まほろばミュージアムで学ぶところ
自動車博物館まほろばミュージアムでは、自動車の展示だけでなく、映像コーナーが設けられています。
ここではレストアを行っている映像や、奈良トヨタの創業者である菊池武三郎伝などの映像を楽しむことができます。
映像1本も30分から1時間程度とかなり濃い内容となっているので、見ごたえがあります。
他にも、昭和レトロな風景が広がるコーナーもあり、昭和の空気感を体験できるようになっています。
車や昭和レトロに興味がある方にとっては、とても学びの多いスポットとなっています。
自動車博物館まほろばミュージアムに来たら見ておきたいおすすめスポット2選
1つ目は、初代セリカリフトバックです。
セリカリフトバックはアウトドアレジャーにも対応可能なスポーツカーで、国産初のスペシャリティカーとして1970年に誕生しました。
セリカという車名は、「天国のような」という意味を持っています。
リフトバックにはハッチ式のバックドアを採用しており、当時は荷室容量や利便性が以前よりも遥かに向上したと話題になりました。
2つ目は、カローラ・クラウンの初期モデルです。
日本のマイカーブームのさきがけとしてとして知られる初代カローラや、高級セダンの代名詞として名を馳せた初代クラウンの展示も、車好きにとっては要チェックの展示です。
今もなお多くの人に愛され続けているカローラは、過去には累計販売台数でギネス記録を樹立したこともあります。
この記録はフォルクスワーゲンのビートルを抜いて樹立しているため、その素晴らしさが良くわかると思います。
クラウンに関しては、テリー伊藤氏が手掛けたピンク色が眩しいピンクサファイアクラウンも展示されています。
発売当時は、高級車としては考えられないこの奇抜なカラーリングが大きな話題となったそうです。
1ヶ月のみの期間限定受注販売だったため、この世には650台しか存在していない希少な車です。