大自然の洞爺湖の秘密に迫る
北海道の観光地である洞爺湖は周囲約43km、最深約179kmの湖になります。
湖の中央部に大島や弁天島、そして、観音島や饅頭島という場所があることを知っていますか。
その中の4つの島を総称して中島と呼び、実は約5万年前に噴火した溶岩ドームと火砕丘の集まりでできた島です。
火山活動で作り上げた景観は、日本で最初の世界ジオパーク、洞爺湖有珠山ジオパークとしても有名です。
中島へは洞爺湖汽船が運航されている中島めぐりという遊覧船を利用して行くことができます。
他にも遊覧船はありますが、中島への定期航路があるのは洞爺湖汽船のみのため、注意してください。
登山とは違うトレッキングを楽しもう
近年アウトドアがブームになっていますが、トレッキングという言葉を聞いたことがありますか。
トレッキングは、Trek(移動)を元にした山歩きという意味です。
山の雰囲気や景色を楽しみながら無理なく始められるスポーツのため初心者におすすめです。
4つの島の中で一番大きい大島では、マイナスイオンをたっぷりと感じながらトレッキングを楽しむことができます。
トレッキングコースは2種類あり、1つ目は周遊コースで2つ目はアカゾエマツコースです。
どちらも原生林の中を歩くことができるので、ちょっとした冒険気分を味わうことができます。
天然のクーラーを体験できます!
トレッキングコースには、ふかふかのウッドチップが敷き詰められていて、足への負担が少ないようしっかり整備されています。
夏の時期には周囲の空間にセミの鳴き声が響き渡り、その中で時々キツツキの仲間であるアカゲラが木をたたくコツコツという音を聞くことができます。
アカゾエマツコースの途中にふと現れる風穴群があるので、その風穴を見つけたときは、ぜひ手をかざしてみてください。
びっくりするくらい冷たい風が流れていて、その場所で天然のクーラーを浴びている気分になれます。
風穴群を通り過ぎたあと緩い坂道を登っていくと、そこには大平原が広がっています。
この大平原は全く音のない静寂に包まれた不思議な空間で、さらに晴れていれば北山と西山の裾野の間から姿を現した羊蹄山を見ることができます。
大草原を進んでいくとアカゾエマツが倒れた場所があり、ここが折り返しポイントの目安です。
復路は桟橋までほとんど下りのため、のんびり下ることができます。
大島トレッキングまでのアクセス方法について
大島への遊覧船での寄港は、4月から10月までのシーズンは30分間隔で運行されています。
しかし11月から3月まではオフシーズンになるため、大島へは寄港されないので行かれる方は注意しましょう。
遊覧船までのアクセス方法は、電車の方だとJR洞爺湖から約30分、車の方だと道央自動車の虻田洞爺湖ICから約40分かかります。
コロナ禍によって情報が変わる可能性もあるので、行く予定の方は公式サイトを事前にチェックしてから行くことをオススメします。