アイヌ民族とは
アイヌ民族は17世紀~19世紀にかけて、北海道や東北北部、サリハンで暮らしていた先住民族のことです。
アイヌ民族は物々交換で交易をする狩猟採集民族でもあり、文字を持たない民族でした。
文字は持たないものの、アイヌ語を母国としていました。
1855年の国境線決定により、一部のアイヌ民族はロシア国民となっています。
現在もアイヌは存在しており、北海道や東北北部以外でも生活しています。
アイヌ民族は背が低く彫りが深い顔立ちをしており、二重まぶたやウエーブの髪、体毛が濃い、耳垢が湿っているなど身体的な特徴があります。
これらの特徴は古モンゴロイドに見られますが、新モンゴロイドも存在しており、特徴は真逆です。
アイヌ語は独自の言語でしたが、次第にアイヌ語を話す人が減り2007年の時点では1万5千人のアイヌ民族の中でアイヌ語を話せるのはたった10人になっていたそうです。
現在はアイヌ語を話せる人がいないと言われていますが、貴重な言語を失わないよう語り手を育成する運動が行われています。
二風谷アイヌ文化博物館のみどころ
二風谷アイヌ文化博物館は、現代にアイヌ文化を受け継ぐために造られました。
ここに行けばアイヌ民族のいろいろなことが分かります。
アイヌたちが生活に使っていた道具や船、民族衣装や装飾品など1,000点以上の貴重な品が展示されています。
その中には文化財に指定されているものもあるので、平取町二風谷に行ったら足を運んでみてはいかがでしょうか。
二風谷アイヌ文化博物館には野外施設があり、そこにはアイヌたちが暮らしていたチセという家を復元した一角があります。
その中には工芸品の実演を行う場所があり、木彫りや織物をしているところを見学できます。
隣接している工芸館では、工芸体験ができますよ!
民族衣装も販売されており、お土産に買って帰る人も多いとか。
織物に使う糸は樹皮内皮の繊維から作ります。この糸で織ったものをアットゥシと呼びます。
沙流川歴史館
二風谷アイヌ文化博物館に隣接している、沙流川歴史館は無料で見学できます。
ここには沙流川の歴史や周辺で出土された品を展示しています。
二風谷アイヌ文化博物館に行くなら、セットで沙流川歴史館も見学しておくといいでしょう。