海の香りを感じられるリアス・アーク美術館
リアス・アーク美術館は宮城県気仙沼市にあり、気仙沼の歴史や民俗資料の常設のほか、2011年の震災の記録などが見学できます。
東日本大震災による大きな被害を受けた気仙沼市の被害の記録を顕在化させるべく、被害状況を記した写真や被災物などを展示も見学できます。
学芸員の視点でのコメントや、被災物にまつわる創作ストーリーなどを見ることができます。
震災遺構としてのメインとなる伝承拠点はほかにありますが、ここでは住民の視点から見た被害などを数多く取り上げていました。
場所は気仙沼市中心部で、鹿折地区や大島へのアクセスも良好な地域です。
海に近い立地で、2022年現在復興にほぼ近い状態状態になりました。
美術館の当時の状況を重ね合わせ、この10年もの時間に思いをはせてはいかがでしょうか。
リアス・アーク美術館は学びの宝庫
リアス・アーク美術館にはさまざまな学びがありますが、やはり一番は東日本大震災に関することです。
震災前の気仙沼の歴史・民俗を学んだうえで、過去にどのような災害があったかを知ることができます。
また過去の災害と東日本大震災との比較もできるでしょう。
「伝承館」と呼ばれる気仙沼市の震災遺構と合わせてみることで学びが深まります。
身近な被害状況が手に取ってわかる状態にあるので、防災や減災についての学びにもつながります。
10年以上経過しても、まだまだ終わらない復興の過程も学べます。
この美術館の展示物を見ると、時間が止まったままのように思えますが、美術館の一歩外へ踏み出すと、被災物がすべて取り除かれ新しい橋が架かったこの地域の変容を見ることもできます。
リアルに東日本大震災を経験していない人は、自然災害に対する重要な学びにつながるのではないでしょうか。
ぜひ家に帰ったら、学びをもとに防災グッズの見直しなどをしてみましょう。
リアス・アーク美術館や周辺のおすすめスポット
リアス・アーク美術館の中には、NPO法人が経営する創作料理レストランがあります。
このレストランでは、気仙沼の海や山の恵みをふんだんに使った料理を提供し、季節を楽しんでもらえる趣向を凝らしています。
気仙沼湾や街並みが一望できる立地なので、旅行の際はぜひ、美術館とレストランで時間を過ごしてください。
食事だけではなくカフェメニューも豊富です。
周辺地域には、復興記念公園や気仙沼の特産品サメをフィーチャーしたミュージアムもあります。
ちょっと足を延ばすと、ドラマ「おかえりモネ」の舞台となった気仙沼大島へもアクセス可能です。
特産品であるふかひれや気仙沼湾直送の魚介類をふんだんに使った海鮮丼などグルメも楽しめる地域なので、学びとグルメをそれぞれに楽しんでください。