吉野ケ里遺跡を知ることができる吉野ケ里歴史公園
吉野ケ里歴史公園は佐賀県神崎郡吉野ケ里町にある公園です。
園内には各ゾーンがあり、古代の原ゾーンや環境集落ゾーン、古代の森ゾーンなど吉野ケ里遺産を深く理解できるゾーンがあります。
吉野ケ里遺跡公園は広く、様々な体験ができるゾーンがあるので、一度見学、体感してみましょう。
吉野ケ里遺跡は弥生時代の遺跡で、3つの町村にまたがる日本最大の遺跡です。
弥生時代にあった「クニ」と呼ばれる中心的集落について学ぶことができるほか、時代がどのように移り変わっていったのか理解できる貴重な遺跡といわれています。
エリア分けされているゾーンだから当時の暮らしがわかりやすい
レストランや映像施設がある入口ゾーンを向けると環境集落ゾーンがあります。
環境集落ゾーンは当時階級の高い人たちが暮らしていた「クニ」で、どのような祭りごとを行っていたのか、わかりやすく紹介されています。
広々した公園内の南内郭は、物見櫓が4棟、竪穴住居が11棟あり、集会に利用されていたところや煮炊きしていた建物など、20の建物が復元され、当時の人たち位の暮らしを見ることができるエリアです。
展示室は遺跡で発見された非常に貴重な遺跡、資料が展示されています。
どんなものを使い、どのような生活をしていたのか、資料や遺跡によっても知ることが可能です。
倉と市は、南内郭の西にあるエリアで、吉野ケ里遺跡の「クニ」の倉庫群が見られます。
ここでは当時、市が開かれていたとされ、祭りを行う祠堂と呼ばれる施設や市楼と呼ばれる施設が復元されているエリアです。
古代の森ゾーンは弥生時代の植生がわかるゾーン
弥生時代にはどのような植生となっていたのか、それを現代に見せてくれるのが古代の森ゾーンです。
吉野ケ里遺跡の発掘調査によると、当時照葉樹林が中心となっていたことがわかっています。
カシ、シイ、コナラといった落葉樹も生え、豊かな森だったことがわかるでしょう。
この森をつくるにあたり、ダム建設で水没する予定のエリアから、当時の触接に近い樹林を「草木・土壌・生物」をすべて表土ごと移植する方法「生態移植工法」が使われました。
この工法を使ってできたこの古代の森も、見どころの一つです。
古代の森体験館で弥生時代の人と森の関係を知る
古代の森体験館は、弥生時代に暮らしていた人たちと森の関係を、今、体感できる施設です。
植物資料などが展示されているほか、植物を利用した体験プログラムも利用できます。
季節によって変化するプログラムや、通年行われている予約制のプログラムもあるので、色々な楽しみ方ができそうです。
家族、またお友達と一緒に弥生時代の植生についてしっかり学べる体験プログラムも、この施設の大きな魅力といえます。