那智の滝の特徴
「那智の滝」とは、和歌山県の熊野那智大社の別宮、飛瀧神社の御神体です。
久慈の袋田の滝や日光の華厳の滝と並ぶ日本三名瀑の1つとして数えられ、1972年には国の名勝に指定された他、2004年にはユネスコ世界遺産としても登録されています。
水量や高さが日本一を誇るこの滝は、落下水量が1トンと言われています。
岩盤の切れ目の関係上、三筋に分かれて落下することから別名「三筋の滝」とも呼ばれます。
滝の東側には国の天然記念物として選ばれた那智山原始林が広がっており、清涼な空気が流れる素敵なスポットとなっています。
那智の滝が楽しめるスポット3選
1つ目は、飛龍神社です。
飛龍神社は那智の滝を最も近距離で楽しむことができるスポットです。
那智の滝を真正面から堪能したいと考えている方には、飛龍神社にあるお瀧拝所舞台へ行ってみましょう。
なお、飛瀧神社の御神体は那智そのものであるため、本殿というものは存在しません。
参入料を納めれば舞台まで行くことができますので、是非行ってみましょう。
2つ目は那智山青岸渡寺で、那智の滝が美しく見える場所として人気のスポットです。
本堂の後方に進んでいくと、朱色が美しい三重塔と那智の滝の共演が見られる絶好の写真スポットがあります。
那智山青岸渡寺の本堂自体も、豊臣秀吉が1590年に再建したことで有名で、現在も数多くの参詣者が訪れています。
そして3つ目は、那智の滝に訪れた際にぜひとも立ち寄ってほしい熊野那智大社です。
那智山青岸渡寺に隣接しており、熊野信仰の中心地として有名なスポットです。
主祭神は熊野夫須美大神で、6棟にわかれた社殿にはそれぞれに神様が祀られています。
境内には樹齢850年と言われているご神木や八咫烏の銅像などがあり、見どころがいっぱいとなっています。
那智の滝へのアクセス方法
電車で向かう場合は、JR紀勢本線の紀伊勝浦駅で下車した後、熊野御坊南海バスに乗車し那智山という停留所で下車します。
紀伊勝浦駅からバスで約30分で到着です。
車で向かう場合は、大阪方面からは国道168号線と42号線を経て那智勝浦町へ向かいましょう。
下道の利用のみの場合は約5時間かかります。
また、阪和自動車道や紀勢自動車道を利用する場合は、すさみ南インターから国道42号線経由で那智勝浦町へ向かいます。
所要時間約4時間です。
名古屋方面からは、東名阪道、紀勢道、そして紀勢自動車道を経由して、熊野尾鷲道路に入り熊野大泊インターチェンジから国道42号線を通って那智勝浦町へ向かいます。
所要時間は約20分です。
東京方面からは、西武観光バスが運行している高速バスや、羽田空港から出ている南紀白浜空港までの便を利用すると便利です。